
♬昭和縄のれん♬ 走裕介
私が大学進学のために父と上京し
生活に必要な家電製品を秋葉原で買って
私の四畳半の部屋に戻って
親父が旭川に戻る前の日に
簡単なちゃぶ台の上に親父が買ってきた日本酒4合便
親父はチビチビと呑みだしました
親父は18歳の私に「おまえもどうだ?」と言って湯飲みを差し出しました
私もちょっとだけ呑みました
それが唯一親父と家の外で呑んだ経験です
家では食事も前や新年会などで一緒に呑むことはあったのですが
二人っきりで家の外で呑んだのはそれそれ以後一度もありません
テレビドラマなんかで親父と酒を酌み交わす場面が出てきますが
私にとっては憧れの世界でした
今はもう親父の体が言うことをきかなくなってきているので
外へ出て一緒に呑みに行くことは無理な状態です
二人っきりで呑んで何を話すのかわかりませんが
親父の昔話なんか聞きたかったな~なんて思っています
親父は連れ合い(私の母)が亡くなってからも
母の話は一切しません
母さんはこんなんだった…あんなんだった…
そんな話が聞きたいのですが
普段でも一切話しません
こちらから話しを振れば答えますが
必要以外は話しません
何だか寂しいです
ですから私の息子(2人います)を誘って呑みに行ったことがありますが
二人とも酒はあまり好きでなく
私の描いている居酒屋での親子の姿にはなりません
私もそんなに呑みに行くということはないのいですが
やはり家とは違う異空間で酒を汲み会っての会話に憧れます
きっとこれからも二人の息子と外で呑む機会はないのだろうな~と思っています
長男は札幌在住だし
次男は旭川の隣町で子育ての真っ最中だし
ほんの私のささやかな願いは
なかなか叶わないもののようです
あっ!最近,私,お酒をひかえているんです
月に1~2回呑めばいいほうです
診断の数値が気になることもありますけど
ちょっと長生きしてもいいかな~と思ったりして(笑)
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